日本人監督としては黒澤明監督の「デルス・ウザーラ」以来の快挙だそうです。
公開前、地味な題材の「おくりびと」の興行はあまり期待されて
いなかったようです。
ところがこれまでに興行収入が30億円を超える予想外のヒット作に
なってしまいました。
毎日映画コンクール日本映画大賞やモントリオール世界映画祭グランプリを
受賞するなど、国内外で高い評価を受けました。
「おくりびと」の構想は、主演の本木雅弘さんが、長年温めていたものだった
そうです。
10数年前にインドを旅した際、死者を見送る儀式を目にして生と死が隣り合う
死生観を体感し、その後、遺体をひつぎに納める「納棺」の世界を知り「神秘的
かつ映画的」と映画化の構想を長く温めていたといいます。
本木さんが、旧知の中沢敏明プロデューサーにこの構想を打ち明け、企画が進み
出し、アカデミー賞の受賞に至ったというわけです。
映画の中での、本木さんが見せる見事な納棺技術は必見です。
心を込めて死者に接する美しい所作で生命の尊厳を表現しています。
そして、実力派の共演者の面々。
広末涼子さん、山崎努さん、余貴美子さん、「おくりびと」が遺作となった峰岸徹さん。
文化の違いを超え、違うからこそ、共感を呼ぶ素晴らしい作品が誕生しました。
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